<主なテーマ「力を抜いて生きる」>

必要なときに必要な力を発揮するため、普段は余裕を持ち、力を抜いて生きる。

そんな生き方をイメージして毎日書いていきます。(2018/11/26再始動)

 

2018年

12月

08日

道具感情仮説 本論第一章「怒りという道具」

(前回はこちら

 

1.感情「怒り」の作用

 

 感情「怒り」は、道具です。

 ヒトは「怒り」を周囲の事象を思い通りにするためのいち手段として生み出します。

 いいかえれば「思い通りにならないから怒る」のではなく、

 「思い通りにしたいから『怒り』を生み出し、自他に作用させ思い通りに動かそうと試みる」です。

 

 感情「怒り」の作用は「対象に圧力をかける」です。

 

 圧力をかけることから派生して

 「生長」「攻撃」「破壊」「支配」「圧縮」「亢進」「増幅」「集中」「威圧」

 などの作用もあります。

 

 

2.感情「怒り」のメリット

 

 

2-1.「怒り」の対象を自分にした場合のメリット

 

2-1-1.能力の一時的な増幅(主に筋力、生命活動)

 

 「怒り」は自分の生命力を対価に自分の能力を一時的に増幅します。

 

 例1.瓶のふたを開けるのに力不足で開けられないとき、

   「怒り」を生み出し自己に作用させ、筋力を増幅して開ける。

 例2.直接的な危機に際し「怒り」によって、火事場の馬鹿力を生み出す。

 例3.「怒り」によって、勝負どころの集中力を生み出す。

 

2-1-2.行動意欲の一時的な増幅

 

 「怒り」は自分の生命力を対価に自分の行動意欲を一時的に増幅します。

 

 例1.自分自身のふがいなさに「怒る」ことによって学習意欲を増幅する。

 例2.気落ちして自壊しそうなとき「怒り」によって気力体力を増幅し、持ち直す。

  

2-2.「怒り」の対象を他者にした場合のメリット

 

2-2-1.(人間の場合)対象の支配

 

 「怒り」が対象者に知覚され、

 その「怒り」の強度が対象者の耐性を超える場合(※1)、

 対象者を支配することが可能です。

 ただし、対象者の耐性と自分が生み出せる「怒り」の強度は状況によって異なるため、

 対象者を「怒り」で支配し続けることは困難です。

 

 

 私見ですが「怒り」で支配できなくなったとき、相応に大きな反撃をくらいますから

 「怒り」による支配よりも利益共有による協力関係を構築したほうがのちのちラクだと思います。

 

 例1.「怒り」を用いた「叱る」「怒る」行為により、相手の行動を自分の思い通りにする。

 例2.夫婦喧嘩に勝つ目的で「怒り」を生み出し「怒り」によって自身の声量を増幅して

    「大声」「強く早い口調」で相手を威嚇する。

 

 (※1) 耐性を超えない強度、かつ対象者との信頼関係が構築済ならば

    対象者の成長が望めます。

     耐性を超えない強度、かつ対象者との信頼関係が未構築ならば

    対象者は「怒り」を攻撃と認識し、反撃してきます。

 

2-2-2.(器物の場合)対象の破壊、移動

 

 「怒り」を器物に作用させる場合、その「怒り」の強度が

 対象物の耐性を超える場合、対象物を制御(破壊含む)できます。

 

 例1.「怒り」で増幅した自分の筋力を用い、開けにくい瓶のふたを開ける。

 例2.「怒り」で増幅した自分の筋力を用い、重い荷物を持ち上げる。

 

3.感情「怒り」のデメリット

 

3-1.「怒り」は自身を傷害する

 

3-1-1.対価不足による傷害

 

 「怒り」は自身の生命力を対価として生み出されるため、

 生命力の回復が間に合っていないときに「怒り」を生み出すと、

 自身の生命活動が低下する場合があります。

 

  例.高血圧で入院しているとき、病床で失礼な部下の態度に「怒り」を覚えた場合

    (失礼な部下を「支配」する目的で「怒り」を生み出す、というストーリー)、

    血圧がさらに上がってめまいや脳血管障害等を発症する。

 

3-1-2.制御不能による傷害

 

 「怒り」に限らず、感情は必ずしも目的に対し、

 目的達成にぴったりの強度で生み出せるわけではありません。

 そのため自身を傷害するほどの強さで「怒り」を生み出す場合があります。

 時間や能力不足で苛まれているときに制御不能な強度になると考えられます。

 

 例.呑んでいるときに他の酔客に絡まれた。

   うっとおしかったので「怒り」を生み出し暴力を振るった。

   軽く打ったつもりだったが思いのほか強く当たってしまって、

   相手に重い障害が残った。

 

 3-1-3.激しい消耗

 

   怒りは強い感情のため相応に生命力を必要とします。

   その結果、常に「怒り」を生み出すヒトは生命力の回復が

   「怒り」による消費に追い付かない状態になる場合があります。

 

 例.子どもがいうことを聞いてくれないのでつねに「怒り」を生み出し、

   「イライラ」している状態を子どもに見せて威圧し、子どもを思い通りに支配しようと

   試みている。しかし子どもはやはりいうことを聞いてくれないので

   さらに強い「怒り」を生み出し強い「イライラ」を子どもに見せている。

   いつも「イライラ」しているせいか、疲れが抜けない。

 

3-2.「怒り」は反撃を受ける

 

 3-2-1.他者からの反撃

 

   「怒り」を他者に対して作用させた場合、

   同じ強度でも相手の耐性によって反応が異なることは

   2-2-1で述べました。

   そのうち「怒り」を攻撃と認識した相手からは反撃を受けます。

 

   

   例1.むしゃくしゃしていたので自分より弱い相手を見つけいじめた。

      相手が自分より強い先輩を連れてきて殴り返してきた。

   例2.できる部下がむかついたのでいくつか契約直前の案件を奪って自分の手柄にした。

      のちに部下が昇進し、役職が逆転したとき報復人事をうけた。

   例3.立場の弱い嫁をいじめたかったのでいじめた。

      のちに自分が年をとって介護が必要になったとき、放置された。

 

 3-2-2.ヒトの肉体的限界による反動

 

   「怒り」によって自身の能力を増幅し、目的を達成しようとしても、

   対象の耐性がヒトの限界値を超えている場合、目的は達成不可能です。

 

   それでも「怒り」を生み出し作用させている最中は肉体的限界を意図的に無視しているため

   「怒り」が生み出せなくなったとき限界を超えた反動がふりかかってきます。

 

   例1.熱い風呂に入っているとき「怒り」を生み出し、

      限界を超えて我慢して入り続け、のぼせて寝込む。

   例2.ウェイトトレーニングで「怒り」を生み出しながら限界を超えて

      (「お前はもっとやれるだろう!」と自分に発破をかけている状態)

      自分を追い込んでいった際、肉離れを起こした。

 

4.感情「怒り」を代替する道具あるいは手段

 

 

   感情「怒り」の作用が「圧力」であるという仮説が真であれば、

   その作用を代替することが可能です。

 

 4-1.各種工具

 

   対象となる器物を自分の思い通りに制御したい場合、

   適切な工具を用いると「怒り」による肉体能力の一時増幅が不要です。

 

   例1.重い荷物を持ち上げたり運ぶのに油圧ジャッキやキャリーカートを使う。

   例2.コルク栓を抜くのにワインオープナーを使う。

   例3.金属片を加工する際、動かないように万力で固定する。

 

 4-2.自身の能力向上

 

   「怒り」は圧力によって自身の能力を一時的に増幅します。

   言い換えれば、一時的に増幅しないと目的が達成できない程度の能力であるともいえます。

   したがって「怒り」によって増幅せずとも目的を達成できる程度の能力があれば、

   「怒り」による一時的増幅は不要です。

 

   そのためには日々の練習やトレーニングによって目的達成に必要な能力を

   永続的に向上させる必要があります。

 

 4-3.対象者にとっての利益

 

   対象となる人物を自分の思い通りに制御したい場合、

   『対象となる人物』が『いままさに必要としている利益』を

   行動の対価として供与すると「怒り」による支配が不要です。

 

 

   例1.部下が出した仕事の結果に対し、『あらかじめ』『明示』されている基準に従い評価する。

   例2.出かけなくてはいけないのにぐずぐずして動かない子供に対し、

      「何かつらいことがあるの?」などと相手の状態を聞き、状態に応じて

      子どもと自分にとって最大公約数の利益が生じるよう行動する。

      (災害から逃げるときなど、状況によっては「怒り」を用い

       強制的に子どもの行動を制御することも必要な場合があります。)

   例3.能力不足=自分に価値が無いという価値観で自己を棄損しているヒトに対し

      ただ、ヒトとしての価値(尊厳)を認める。

      尊厳を認めたうえで、相手が能力向上への協力を明確に求めたならばそれを手伝う。

 

5.感情「怒り」に類似した作用を持つ感情

 

   感情「怒り」の作用が「圧力」であるという仮説を真として、

   類似する作用を持つ感情を挙げます。

 

 5-1.嫉妬

 

   まず「正しい恨みの晴らし方」(著者 中野信子 澤田匡人)のP151から

   嫉妬についての表現を引用します(※2)。

 

   ”「嫉妬」は、中野先生の第3章でも触れられているように「妬み」とは似て非なる

    感情です。妬みは自分が持っていないものを持っている人に対する

    「自分もそれが欲しい」という願望を中核としています。しかし、嫉妬は、自分が

    持っているものを失うかもしれないことを察知した「不安」と「怒り」に根差した

    反応なのです”

 

   この表現からわかるように、嫉妬は「怒り」と「不安」(=恐れ)の複合感情です。

   ゆえにまず自身に対する圧力として作用します。

   自身に作用したのち他者に対する行動に変化する場合もあります。

   複合感情のため自身で生み出したあとも制御しきれない強度で残る場合があります。

   

   嫉妬を不要としたい場合は、嫉妬の感情を生み出して達成したい目的は何か?を

   自身に問うのが適切な手段だと私は考えています。

 

(※2) 「正しい恨みの晴らし方 科学で読み解くネガティブ感情」

    著者 中野信子 澤田匡人 発行所 株式会社ポプラ社 2015年5月19日 第7刷

 

    ISBN978-4-591-14422-0 C0247

 

 5-2.焦り

 

   焦りは「怒り」の変形で、「時間が無いのに思い通りにしなければならない」と

   認識したとき、自身あるいは対象となる人物、ときには擬人化した器物に対して

   圧力をかけるためにヒトが生み出す感情です。

 

   例1.はやく起きなきゃ!

   例2.急いでるんだよ早く電車動かせよ!

   例3.はやく閉じれよこの〇〇エレベーター!

 

   焦りを不要としたい場合は「焦る行為により、目的が達成できるか否か」を

   分析する必要があります。特殊な状況下でのみ焦る行為は目的を達成する要因になります。

   その特殊な状況下とは、目的が「単発」かつ「圧力をかけると短時間で終わる」こと、です。

 

   連続する事象かあるいは圧力が無効な事象、圧力をかけても長時間が必要な事象の場合、

   焦りは目的達成に寄与しません。

 

6.「怒り」についてのまとめ

 

  「怒り」にはメリットもデメリットもあります。

  それを理解したうえで、日常をラクに生きるために、

  代替可能な状況では「怒り」を生み出さず代替手段を利用することをお勧めします。

 

以上

 

 

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ここまで読んでいただいてありがとうございます。

「それでも怒りが収まらないことが世の中には多すぎる!」という公憤をあふれさせている方は

当院(平穏堂三郷早稲田鍼灸治療院)にて施術を受けながら思いきりうっぷんを吐き出していってください。たまっているものを吐き出すのはからだの調子を整えるのにおもいのほか有用です。

時間内であればいくらでもお聞きしますので。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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