一次資料を下地に議論すると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

一次資料を下地に議論すると疲れにくくなる」です。

 人は議論をするとき、各人が自らの根拠となる資料を提示します。

 この根拠資料が、孫引きなどですと編集者の意図が入り、一次資料と異なる結論が付与されていたりします。さらに資料の版数によっても違っている可能性もあり、それらを下地として議論しようとしても、混乱する可能性が高くなります。

(但し、孫引きの資料は編集され読みやすくなっているという良い面もあります。)

 

 そこで、読みづらくとも一次資料を議論に関わる全員に提示することで、混乱が起こりにくくなり、かつ権威づけも行われるため、全員が納得しやすいため結果的に建設的な議論を進めやすくなり、疲れにくくなります。

 

従って「一次資料を下地に議論すると疲れにくくなる」となります。

 

次回(6/16)は、「勢いを蓄えた後に機を見て発すると疲れにくくなる」です。

 

○一次資料と引用資料の関係について私見

 

   古典などでは、引用して研究した論文などで原文を目にすることが多々あります。

   このとき、原文の解釈には確実に研究者の意思が、良きにつけ悪しにつけ入っています。

 

   ですので、論文中に興味深い原文を見つけた場合、論文に載っている解釈で満足せず、

  その原文が乗っている最も古い原本に当たり、前後の文脈も含め、自分で解釈しなおすのが

  良いと私は考えます。

 

以上