積聚治療の説明

積聚治療は東洋的発想に基づく治療法です。

東洋的発想では万物を”気”という概念でひとくくりに扱い(※1)、また、ヒトが生き続ける力を”精気”という概念で扱います。

 

※1 例えばスマホもパソコンもヒトも気という概念で括ってひとまとめに考えます。

 

そして積聚治療ではヒトが病気になる原因を”精気の不足”というただ一つの原因に収束させ、精気の不足を補うことで病気を治療できると考え実践しています。

 

積聚治療の実技は基本治療と補助治療の2つで構成されます。

基本治療では腹部と手首、背部、肩部に接触鍼を症状に応じた特定の順序で行うことで精気の不足を補います。

補助治療では症状に応じた個別の手技で精気の不足を補います。

 

基本治療のイメージを治水事業で例えると何らかの理由で流れが悪くなっている水路に櫂を差し込みうまい事動かして水の流れを強めるイメージです。精気が十分であれば自力だけで流れを良くできるという前提があります。

補助治療のイメージを同じく治水事業で例えると「水路の流れが悪くなっている原因の調査およびその原因の排除」の補助です。これも精気が十分であれば自力だけで原因を調査し、かつ排除できるという前提があります。

はりきゅうの適応

Q.  はりきゅうは、どのような症状に適応がありますか。

A.

 当院のはりきゅうは

1.安心して休息できる状態がある程度の期間続けば自力で回復すると思われる症状

2.悪化がある程度で止まっているが十分な休息をとっても好転しない症状

3.日常生活で必要な筋力が不足していることによる各種症状

に適応します。

具体的には身体各部の張りや凝り(※1)、特定動作時の痛み・しびれ(※1)、不自然な姿勢や変形(※2)、からだの重だるさ、気分不良、冷え(ほてり)、むくみ、自律神経失調、打撲(ただし整復済に限る)、勃起不全、かすれ声(嗄声)、フレイルなどが適応です。

 

※1 肩こり、腰痛、膝の痛み、四十肩五十肩(肩関節周囲炎)、寝違え(首の痛み)、肘の痛み、腱鞘炎(曲げると痛い)、坐骨神経痛(歩くと痛い)、寝返りが打てない、指先のしびれ、など。

※2 猫背、足裏のタコ、外反母趾、太すぎる太腿など

 

不適応な症状は、各種感染症、出血を含む症状、高熱、骨折や脱臼など整復が必要な症状、各種がん(※3)、内臓の炎症(※3)などです。

 

※3 施術効果を確認するには相応の検査を施術前後に行い各種指標の変化を確認する必要がありますがそれが当院では不可能です。故に不適応です。

はりきゅうに期待できる効果

Q1.  はりきゅうは、どのような仕組みで、どのような効果が期待できるのですか。

A1.

 

 はりきゅうは、ヒトの臓器(※1)を刺激し、その刺激に対する様々な反応を利用する治療技術です。

 適切な部位・量・種類の刺激を行うことで、自己回復力の向上が期待できます(※2)。冷えや一部の頭痛、自律神経失調症、うつなどはこちらの作用を用います。

 

 また、外傷や古傷などでは直接現場に鍼やお灸を施すことで鎮痛作用や傷跡の再整理が期待できます。打撲や無理な力を入れたなどで急になった筋肉痛やギックリ腰などはこちらの作用を用います。

 

※1 皮フや筋肉、筋膜、骨など。

  

※2 健康な人は、その状態で自己回復力(≒恒常性維持機能、免疫もこれに含まれる)が十分に働いています。ですので健康な人がはりきゅうを受けてさらに健康になる、ということはありません。

しかしながら、ヒトは完全無欠ではないため、大抵はどこかしら悪いところがあります。そのため程度に差はありますがはりきゅうを受けると多少なりとも「なんだか良くなったような」と感じます。

Q2.  はりやきゅうは、どのくらい効果が続きますか。

A2. 

 はりやきゅうの鎮痛効果「だけ」であれば1日も持ちません。そこで当院では、自己回復力を高める【全身へのはりきゅう施術】と、鎮痛効果を期待できる【症状が起きている現場へのはりきゅう施術】を組み合わせ、施術効果の継続を図っています。どちらも精気の不足を補う施術です。

 

 症状を引き起こしている部位は、受療開始直後から、あなた本来の状態に近づいていきます。そのまま回復が進めば、効果は永続的で、後戻りは基本しません。 つまり、痛みが一時的におさまっているあいだに根本原因が変化して痛む必要がなくなります。これは風邪をひいたとき、いったんしっかり治れば(そのときは)再発しない、のと同じです。

 

 ここで問題になるのがいまのあなたが日常生活や仕事で受けているストレスです。

 いまあなたがお困りの症状は、いまあなたが受けているストレスに適応しようとして精気(=生命力)を消耗し「冷え」た結果、生じていると考えられます。つまり一度症状がおさまっても、また同様のストレスを受ければ、それに適応するため再び消耗し「冷え」て、他に変化した要素が無ければ、まず間違いなく症状が再発します。

 

 さきほどの風邪のたとえでいえば、つねにびしょぬれで寒風にさらされる場所に居続ければ、何度完治しても、また風邪をひくということです。

 

 別なたとえを出すと、人間関係や仕事のストレスが原因で肩こりや膝痛が生じ、みぞおちの違和感を覚えるようになっている場合、ストレスへの対処法を変えなければ、当院のはりきゅう施術を受けてラクになってもまたすぐ肩こりや膝痛が生じ、みぞおちにも違和感を覚えるようになる、ということです。

 

 古傷が原因で起きている症状の場合、その古傷に注目して施術すれば再発の可能性は少なくなります。

 

 具体的な方策はあなたの生活状況によって異なるため、問診中や施術後の養生指導にて詳しくお話させていただいております。効果継続/再発防止の方策についてはご遠慮なくお聞きください。


医療保険について

Q.  医療保険は使えますか?

A.

 

 いいえ。現在、平穏堂は医療保険に対応しておりません。
 自由診療(=保険外診療)のみです。

 当院が自由診療一本で行っている理由は、保険の範囲では平穏堂が望ましいと考える問診と施術を行う時間が取れないと考えるからです。

 まず、平穏堂が考える望ましい問診と施術の時間は1時間弱です。

 そして、はり・きゅう治療の保険診療は一回1,580円(2018/06時点)です(窓口での1割―3割負担では158ー474円)。この金額に応じた時間は20分間が経営上の限度です。

 どう工夫しても1時間を20分間には縮めるのは困難と考えます。ゆえに平穏堂では自由診療のみとさせていただいております。

 また、保険診療と自由診療(=保険外診療)を組み合わせる混合診療については厚労省が禁止しているため当院の料金体系では用いません。詳しくは厚生労働省「保険診療と保険外診療の併用について」をご覧ください。

 


治療中の痛みや副作用について

Q1.

 はりは痛いですか?

A1.

 

 

 蚊にさされたぐらい、と表現されるかたが多いです。「チクっとする」ともいわれます。強く「冷え」ているかたは強く痛みを感じる傾向にあります。

 

 当院で主に用いるはり(0.20mm)は髪の毛(0.05mm~0.15mm)より少し太い程度です。ちなみに注射針の外径は0.8mm~1.2mmです。

 

 また我々はほぼ無痛ではりを打つ技術を修得しております。しかしながら「無理!やっぱり怖い!」という方には「てい鍼」という針先が丸く刺さらないはりを用いたり、あるいは全くハリを使わず、マッサージで対応させていただくこともあります。

Q2.  おきゅうは熱いですか?

A2.

 「アチっ」と言われるかたが多いです。ですが熱く感じても、痕にならないようおきゅうします。具体的には途中で火を消します。必要な熱量は繰り返しすえることでまかないます。

 例外的に瞬間的に強い刺激が必要で、あえて焼き切る場合も、ごく小さい(1mm程度)の痕しか残らず、また目立つ場所には行いませんのでご安心ください。

Q3.  はりやおきゅうの痕は残りますか?

A3.

 

 

 はりを刺して内出血した場合、青いあざができます。

 当院では、主に刺さず、からだにあてるはり(接触鍼といいます)を用います。そのはりの場合は内出血しません。

 ある程度深く刺すはりをした後も、よくもむため、そういった青いあざは比較的できにくいです。また、顔などの目立つ場所へ内出血になるような刺し方をすることは有りませんのでご安心ください。


 おきゅうは焼き切ると間違いなく痕が残ります。
 当院では、痕が目立つと困るところは、焼き切らずに、途中で火を消します。

 また焼き切ってもA2で回答しているようにごく小さい(1mm程度)の痕しか

残さないように操作しますのでご安心ください。

Q4.  あん摩マッサージは痛いですか?

 A4. 

 平穏堂のあん摩マッサージは、あなたが痛みを感じないよう、からだが押し返す強さに応じてゆっくり圧をかけていきます。ぎゅうぎゅう揉むことはありません。

 また、必ず「強さはどうですか?」と伺いながら施術します。強すぎたり、逆に弱すぎる場合、遠慮なくおっしゃっていただければ適宜対処いたします。ご安心ください。

Q5.  副作用はどんなものがありますか?

 A5. 

 はり・きゅう・マッサージの全般の副作用としては、刺激の加えすぎによるのぼせ、だるさ、強い眠気、冷え感、動作時痛の増大、気持ち悪くなる、などがあります。

 

 平穏堂では刺激を加えすぎないよう、施術中細かくからだからの反応を確認しつつ必要最小限の刺激だけを加えるよう心掛けております。

 

 はりの場合、内出血や、深く刺しすぎた場合の内臓への傷害(気胸など)、刺激の加えすぎにより生じる炎症由来の深い場所での鈍痛などがあります。また、はりを複数個所に打った場合、施術直後は症状が軽くなっても時間がたつにつれ非常にだるくなる場合があります。

 

 当院ではそれらの予防として危険な深さまで刺さない、刺し入れたあとは必要以上に刺激を加えない、一度にすべての症状を追いすぎない、などを意識して行っております。

 

 きゅうの場合、やけど痕が残ったり、熱の入れすぎによるのぼせ感、あるいは脱力感があります。

 当院ではそれらの予防として、きゅう1~3回ごとにからだからの反応を確認し、必要最小限の刺激だけを加えるよう心掛けております。

 

 痕が残るほど強い刺激の施術が必要だと考えた場合、必ず患者であるあなたの同意をとってから行いますのでご安心ください。

 

 あん摩マッサージの場合、揉み返しや骨折、じん帯損傷などがあります。

 当院ではそれらの予防として、からだが押し返す力を確認しながら圧をかけていき、無理がありそうだなと感じた時点でそれ以上の力をかけないよう心掛けております。これは動かせる範囲を広げる施術(可動範囲拡大)の場合でも同様です。少しずつ、無理のない範囲で動かしていきますのでご安心ください。

 

 受療後に強い副作用が出て不安になった場合は即座に平穏堂へ電話でご連絡ください。