次に生かすための後悔を行うと疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

「次に生かすための後悔を行うと疲れにくくなる」です。

大前提:人は、少ない労力で物事を進めると疲れにくい。

小前提1:物事の進め方には労力の掛け方が異なる、複数の経路がある。

     その中で、「最適の経路」とは、もっとも労力が少なくて済む経路である。

小前提2:人は、達成すべき目的・目標、直面した状況に応じた「最適の経路」を、

     複数の経路の中から、自らの知識と経験を用いて選び出し、物事を進めることができる。

     その際、知識と経験は多いほうが、より最適な経路を選び出す可能性が高くなる。

小前提3:人は、後悔=過去を振り返ることができる。

     そして、振り返った結果から得た知識・経験を積み重ね、増やして行ける。

     

小前提3から、人は後悔すると知識・経験が増えます。

知識と経験が増えていると、小前提2から、次に「同様な物事」を進めるとき、

より最適な経路を選び出す可能性が高くなります。

小前提1から、最適な経路とは、もっとも労力が少なくてすむ経路ですから、

大前提より、疲れにくくなることが言えます。

 

以上から、「次に生かすための後悔を行うと疲れにくくなる」となります。

 

次回(8/20)は、「人に対する好き嫌いは、自分の世界像と一致するか否かの結果と考えると疲れにくくなる」です。


○後悔ができる、ということの幸運


私見ですが、後悔ができる、ということには3つの幸運がなければならないと考えます。


一つは、次の機会が与えられている、という幸運です。

成功しなかった、では「次」はこうしようと考える。

そのためには「次」が無ければなりません。

極端な例ですが、工場で人身事故が起こったとき、後悔できるのは残された人だけです。

亡くなった人が後悔できる機会は、永久に来ません。


もう一つは、後悔するだけの時間の余裕がある、という幸運です。

後悔=過去を振り返るためには、時間の余裕がなければなりません。

時間がなければ振り返るという間接作業に時間はさけません。

これも極端な例ですが、仕事に追われて朝6時起き夜0時帰宅という生活が続いているならば

後悔する時間も体力の余裕も無いと考えられます。


さらにもう一つ。それは能力が向上している、という幸運です。

能力が向上し、余力ができて初めて、あの時の進め方は「今」ならこうできるのに、

と考えることができます。

能力に変化がなければ、同じことを繰り返す以外にできることはありません。

例えば、あの頃のバカな仕事の進め方をしていた私を殴りに行きたい、と考えられるのは、

その人の能力が向上=成長している証拠に他なりませんので、喜ばしいことだと私は考えます。


そういった幸運があるうちに、後悔をしておいたほうが、後々「疲れにくくなる」と

私は考えます。


以上