あなたの人生の主導権はあなたが持っていることに気付くと疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

「あなたの人生の主導権はあなたが持っていることに気付くと疲れにくくなる」です。

仮説:「あなたの人生の主導権はあなたが持っている」

大前提:人は、ストレスを感じると、ストレスに対抗するために気力体力を消費し、その結果、疲れる。

小前提1:人は、争いで負けるとストレスを感じる。

小前提2:人は、自分が正しいと考えたとき、他人の人生にも口を出す=主導権争いを

     仕掛けることがある。

小前提3:争いは、勝つときもあれば敗れるときもある。全部勝ったり、全部負けたりすることは無い。

 

仮説:「あなたの人生の主導権はあなたが持っている」を正しいとして以下を説明します。

(証明は当記事の後半で行います)

 

小前提2と3から、人は、自分が正しいと考えたときに、他人の人生に対して主導権争いを仕掛けますが

勝つときもあれば負けるときもあります。

小前提1から争いで負けるとストレスを感じますから、大前提から、疲れることになります。

ここで仮説「あなたの人生の主導権はあなたが持っている」を正しいとし、展開すると、

「人は、自身の人生の主導権を先天的に持っており、それは仕組み上、他人に侵されようが無い」

となります。

従って、主導権争い自体は無意味となり、争い自体が無くなるため、勝ち負けが消失し、

ひいてはストレスを感じることがなくなり、疲れにくくなります。

 

従って、「あなたの人生の主導権はあなたが持っていることに気付くと疲れにくくなる」となります。

 

次回(8/26)は「自分の今の手札を正確に認識できると疲れにくくなる」です。

 

○仮説「あなたの人生の主導権はあなたが持っている」ことの証明

   概要:

    アドラー心理学では「自己決定性」「すべてあなたが決めたこと」という言葉で

    説明されています。

 

   1) 「あなた」の今までの人生を作ったのも、これからの人生を作っていくのも「あなた」

 

      われわれの人生は、遺伝、生育環境、生まれ育った地域、入社した会社など

      多くの事柄によって影響を受けています。

      ですが、最終的には、すべて「あなた」がどうするかを決定してきています。

      例えば付き合う友達を選ぶとか、入学する学校の選択。

      ある「あなたは」「親に決められててどうしようもなかった」として

      受け入れたかもしれません。

      別な「あなた」は「親に決められてたけど逃げ出した/無視した」かもしれません。

      また別な「あなた」は「安いところならどこでもいいよといわれたから○○に決めた」

      かもしれません。

      共通するのは、拒否する力と自分で選ぶ権利を持っているということです。

      これまでの人生を作ったのは「あなた」であり、これからの人生を作るのも「あなた」に

      他なりません。

 

   2) 人の力が及ばない事柄の受容

 

      病気や怪我や天災、はたまた家族が家庭の内外で起こしたトラブルなど、

      自分自身の力ではいかんともしがたい事柄はいくらでも襲ってきます。

      ですが、”それ”自体は変えることはできずとも、

      どのような気持ちで受け容れ、どのような意味づけをするかは、

      常に「あなた」に選択権があります。

      変えようが無い現実を受け容れた後に、ただその現実に潰され泣き暮らすか、

      未来に希望を託し、汗水たらして働くかは、「あなた」次第です。

 

   3) 「生まれ」に対する「あなた」の選択権の存在

 

      遺伝や生育環境の影響は確実に存在します。

      ただし、その影響に対する反応は「あなた」次第です。

      例えば、余計なことをして母親に怒られることが多く、引っ込み思案になった、と

      自己分析している「あなた」がいたとします。

      ですが、引っ込み思案になるのは「あなた」が選択したのです。

      つまり「余計なことをして母親に怒られた」→「そうだ、余計なことをしなければ良い」

      という考え方をそのとき「選び」、今も「選び続けている」のです。

      他の「あなた」は「母親に怒られる」→「母親を言い負かそう」という考え方を選択し、

      引っ込み思案にはならず、ディベート大好き人間になっていたかもしれません。

      はたまた「なんで母親はここで怒るのか?」と考え、そこから発展し、

      研究大好き人間になったかもしれません。

      ここで重要なのは、過去の状況下で選択した引っ込み思案になる、という選択肢は、

      改めて、「いま」選択しなおすことができる、ということです。

 

   4) 責任転嫁の無意味さと自分の人生への働きかけについて

 

      言い訳して責任転嫁をすると、自分の責任が見かけ上消失するため、

      その一瞬だけ気持ちがラクになります。

      ○○が悪い。だから、自分は悪くない。

      ですが、人は過去と他人を変えることはできません。

      責任転嫁をしても、あなたの人生には影響しません。

      過去や周囲の状況は、「あなた」の未来を作る前提条件として受け容れるほかないのです。

      人ができるのは、自分の運命を、自分の未来を、自分が起こしたアクションで

      変えることだけです。

 

  5) 「あなた」の行動は「あなた」の描く未来により規定される

 

     人は原因により未来の行動が規定されることはありません。

     人は自分が選んだ「目的」のために、その手段としての「行動」を自分で決めているのです。

 

  上記1)から5)により「あなたの人生の主導権はあなたが持っている」ことの証明とします。

 

以上