感情の発生機序を知ると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

「感情の発生機序を知ると疲れにくくなる」です。

大前提:人は、強い感情に振り回されると疲れる。

小前提1:感情はいったん発生すると制御できない。

小前提2:感情の発生機序「感情は、刺激を受けた後に、認知が行われることで発生する。」


小前提1から、なんらかの刺激で生じた感情は、制御できません。

そして大前提から、その感情が強かった場合、振り回され、疲れます。

ですが、小前提2からは、「認知の内容を変えれば、生じる感情を変えられる」ことが導けます。

つまり、感情の発生機序を知り、自分が「どういった認知の内容」から「どういった種類の感情」を

生じさせているか経験し、望まない感情を発生させている認知の内容を、変える選択を行うことで、

強い感情に振り回されることが少なくなり、大前提より、疲れにくくなる、となります。


以上から、「感情の発生機序を知ると疲れにくくなる」となります。


次回(9/10)は、「からだの手先・つま先・鼻先の方向を揃えて力を出すと疲れにくくなる」です。


○「小前提2:感情は、刺激を受けた後に、認知が行われることで発生する」ことの端的な証明


   感情は、刺激を受けた後に認知が行われることで発生することの端的な証明として

   「同じ刺激でも別な感情を生じる」ことを挙げます。

   もし、同一刺激に対しては、常に同一の感情が生じるのであれば「認知」は

   存在し無くて良い過程です。しかし、実際には同一刺激に対し、異なる感情が生じます。

   例として、「人に触られること」によって生じる感情を考えます。

   ここで、触り方は全て同一、つまり同一刺激を与えると仮定します。

   まず、「好きな人」に触られた場合。

   おおかたの人は、「気持ち良い」と感じると思います。

   次に、「嫌いな人」に触られた場合。

   おおかたの人は、「気持ち悪い」と感じると思います。

   そして「怖い人」に触られた場合。

   おおかたの人は、「恐怖」を感じると思います。

   この例から、「好き」「嫌い」「怖い」人に触られた、と認知する過程を通った、

   と仮定することで、同一刺激に対し、異なる感情が発生することを説明できる、

   と思いますが如何でしょうか。


   ちなみに「なんとも思っていない人」に触られた場合。

   「なんだろうこの人、何か用事があるのかな?」と、

   「不信感」ないし「好奇」の感情が生じると思います。


以上