全ての行動には相手役が居ることを知ると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

全ての行動には相手役が居ることを知ると疲れにくくなる」です。

大前提:人は、思い通りにならないとストレスを感じ、その結果、疲れる。

小前提1:人が、何か行動を起こすときには、必ず相手役が居る。

小前提2:相手役は基本的には「他人(自分以外)」。

     しかし、内省のときなど、自分自身が相手役になるときもある。

小前提3:基本的に「相手役」と「自分」は別人格であり、その知識と経験は異なるため、

     自ずと思考も異なる。


小前提1、2、3から、人が何か行動を起こすときは、自分以外であるところの「相手役」が居て、

その思考は、自分とは異なる、となります。

「相手役」は自分とは異なる思考を持ちますから、自然と、自分の思い通りにはなりません。

そのため「相手役」が居ないと思い込んでいると「原因不明だが思い通りにはならない」と

考えるため、大前提から、ストレスを感じ、疲れます。


従って自分が行動を起こすときには、自分と思考が異なる「相手役」が居ることを知り、

必ずしも自分の思い通りに物事は進まないものだ、と認知することで、

思い通りにいかないことを受け入れることができます。

その結果、ストレスはたまりにくくなり、疲れにくくなります。


従って「全ての行動には相手役が居ることを知ると疲れにくくなる」となります。


次回(9/17)は、「両目を結ぶ直線を地面に並行に保持すると疲れにくくなる」です。


○全ての悩みは対人関係に帰結する


  アドラー心理学では、全ての悩みは対人関係に帰結する、としています。

  たとえば、仕事が上手く進まない、という悩みは、

  上司や同僚、はたまた顧客といった「相手役」から「うまく進まなくても何の問題もないよ」と

  言われた時点で、悩みではなくなる、と考えます。

  つまり、上手く進まないこと自体が問題なのではなく、「相手役」から否定される、ということが

  問題だと考えるのです。

  上司や周囲の人が何も言わなくても、仕事が上手く進まなかったら自己嫌悪に陥る、

  だから対人関係の悩みでは無い、という理屈に対しては、

  「自己(自分自身)」が「相手役」として自分自身を否定しているのです、とお話しします。


以上