感情移入と共感を区別すると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

「感情移入と共感を区別すると疲れにくくなる」です。

用語定義

「感情移入」…自分が感じている情動を、他人もそう思っているに違い無いと根拠なく思い込むこと。

「共感」…他人の目で見、他人の耳で聞き、他人の心で考える。

     言い換えれば、特定の他人に対し、自分が得られるその人の情報全てを以て、

     その人の考え方を論理的(帰納的、演繹的etc)に推測すること。


大前提1:人は、安心できていると疲れにくく、不安な状態が続くと疲れる。

大前提2:人は、「怒り」を生じるとき、気力体力を消費するため、疲れる。

小前提1:人は、対峙した相手が何を考えているか推測がつくと安心できる。

小前提2:人は、思い込みが外れたとき、「落胆」や「悲しみ」といった一次感情を経て、

     二次感情である「怒り」を生じる。

     例:感情移入した相手から

       「私はそんなこと考えてないよ?よく見ればわかるでしょ?」

       と言われたときなど。


用語定義「感情移入」と大前提2と小前提2から、

感情移入をしてそれを相手に否定されたとき、人は疲れる、となります。

同じく用語定義「共感」と大前提1と小前提1から、

共感をすると、相手の考えを論理的に推測できるため、人は疲れにくい、となります。

もちろん、共感を行った相手に推測内容を確認したとき、その内容が誤っている場合もあると思います。

ですが、その場合は、推測の手順に誤りがあるか、前提情報が不足していたと結論づけられますので、

「落胆」や「悲しみ」といった「怒り」を生じる一次感情は生じませんから疲れないい、となります。


以上から「感情移入と共感を区別すると疲れにくくなる」となります。


次回(9/23)は、「自分を良く”見せる”努力をするより、良く”なる”努力をすると疲れにくくなる」です。


以上