意識改革は要らないことに気付くと疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

意識改革は要らないことに気付くと疲れにくくなる」です。

人は、物事が思い通りにいかないとき「意識改革が必要だ」と考えるときがあります。

ですが「意識がどうなると成功なのか?」を定義することは不可能です。

なぜなら、意識は他人には知覚できませんし、本人ですら全てを把握できるわけではないのですから。

 

詰まる所、意識改革を始めたタイミングで、改革対象の物事が一見成功したように見えたとしても、

その成功に対し、意識改革がどの程度寄与したのか数値で量ることはできません。

数値で量ることができるのは「何をどのように行ったか(行動記録)」であり

「何がどれだけ残ったか(成果)」だけです。

 

従って行うべきは定義すらできない「意識改革」ではなく、その成果を数値的に量ることができる

「行動改革」です。

「行動改革」は、対象の物事を上手くいかせるための戦略・戦術・武器、そして具体的な行動を、

現状に合わせて再構築することと定義できます。

そして、その成功は「数値目標の達成」と定義できます。

数値目標であれば、本人はもとより、他人も知覚できます。

つまり、どうすれば成功か?という定義を仲間内で共有できるため、協力して物事に当たれます。

協力するということは、一人当たりの負担が減るということですから、一人一人の疲労度も減ります。

以上から「意識改革は不要で、行動改革が必要と考えると疲れにくくなる」といえます。


次回(11/8)は、「不満足を取り除いても満足度は上がらないことに気付くと疲れにくくなる」です。

 

○意識改革と行動改革の比較例「ダイエットしなくちゃ!」


    (a)意識改革の場合

        最近太ってきたからダイエットしよう。

        きっと食べ過ぎが悪いんだね。あまり食べないようにしよう。

        運動もしたほうがいいよね。

        状況は刻々と変わるから細かい事はその都度考えるのがいいね。臨機応変(※)だ!


    (b)行動改革の場合

       ①計画作成(成功の数値目標を立て、そこから逆算していく手法を採用)

        ・成功の定義

          短期:一週間ごとに減量数値目標として一週前を基準にマイナス500g

          長期:3か月後に現時点基準でマイナス5kg

        ・成功の定義より逆算し、一日の摂取カロリーをxxxkcalまでにする。

        ・一日の摂取カロリーをxxxkcalにするから朝はxxを食べ、昼は、夜は…

        ・筋肉量が落ちすぎないように一日xx程度の負荷をかけよう

       ②計画実行

       ③評価

       ④評価を元にした新たな計画作成


    (※)本来の「臨機応変」は、条件を限定せず、起こりうる状況全てを想定し、

       その全てに対し対応策を立てておくという下準備を整えた上で、

       刻々と変わる状況に対処することです。

       起こりうる状況の想定もせずに、その場その場で何とかしようというのは

       「臨機応変」ではなく「泥縄」といいます。


以上