『適応しすぎない』と疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

「『適応しすぎない』と疲れにくくなる」です。

人は、生きるために、目の前の状況に適応しようとします。

適応する際、そのとき保持している能力の限界を”少し”超えているくらいであれば

能力の成長によって、適応は成功する可能性があります。

ですが、能力の限界を大幅に超えて適応しようとすると、人のこころとからだは壊され、

適応自体も失敗します。壊れたこころとからだを癒すため、人は疲れます。


つまり、自分の能力の限界を把握し、その限界付近まで能力を使った状態で、

目の前の状況に適応できるか判断し、もし限界を大きく超えるならば、

適応しすぎないようにすることで、こころとからだは壊れにくくなりますから

疲れにくくなる、となります。


従って「『適応しすぎない』と疲れにくくなる」となります。


次回(12/3)は、「『任せる技術』を使いこなせると疲れにくくなる」です。


○「今の自分」の枠を自分で決める。その上で枠を広げていく。


   「自分の枠を自分で決めるな!もっとやれるよ貴方は!」という激励の言葉があります。

  私見ですが、この言葉は正しくもあり、間違いでもあると考えます。

   正しいとする場合ですが、それは現時点で直面している課題に対応する能力が、

  他の状況下で観察されていた場合です。

   たとえば、人前だとうまく歌えないけど、1人きりならとても上手に歌える人。

  そのことを知っている友人が、その人固有の事象を根拠にして励ますならばとても有効です。

   では、間違いであるのはどのような場合でしょうか。

  それは「他の人ができているんだから君もできるに違いない」というような、一般論を

  根拠とする場合です。

  人はひとりひとり能力が異なりますから、あの人ができたから貴方もできる、というのは

  率直にいってただの願望であり、根拠は無く、論理として成り立ちません。


   ですので、他の人がどうであるかに関わらず、「今の貴方」は「何をできるのか?」を

  把握し、その上で「今の自分にはここまでできる」「ちょっと頑張ればあそこまで届くかも?」

  という枠を明確にするのが疲れにくくなる暮らし方だと、私は考えます。

  「枠」は別に固定されているわけではなく、「今」「ここ」を全力で生きることを

  続ければ、自ずから広がっていきます。


以上