『自分が行った選択』を覚えておくと疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

『自分が行った選択』を覚えておくと疲れにくくなる」です。

 人は「今」「ここ」で「自分のためになる(=善)」となる選択を行い、その選択に従って行動を

起こします。その選択と行動を、後々後悔するか、よくやったと誇らしげに思い返すかは

「今」「ここ」では分かりようがないものです。


 ですが人は往々にして過去の選択を悔み、下手をすると心を壊します。心が壊れればその修復には

多大な時間を消費し、気力体力も消耗し、疲れます。


 ここで『自分の行った選択』について、以下の3項目を覚えておくと悔やむことが少なくなります。

その3項目とは「他の選択肢」「周辺状況」「選択理由」です。

悔やむことが少なくなれば、気力体力の消耗も少なくなりますから疲れにくくなります。


従って「『自分が行った選択』を覚えておくと疲れにくくなる」となります。

 

次回(1/11)は、「相手に肯定的な先入観を持ってもらうと疲れにくくなる」です。

 

○覚えておくことで過去の選択を悔やむことが少なくなる3項目


 (1)  他の選択肢

     

     選択肢はどんな極限状況でも2つあります。それは「行動する」or「何もしない」です。

    脅されるか何かで、本意でないことに手を染めることになったとしても、

    それは「何もしない」で自分(ないし身内)が不利を被るのが嫌で、他人を犠牲にすることを

    「あなた」が「善」と感じ、選んだにすぎません。「善」の行動を後悔しても無意味です。

    意味があるのは「今」「ここ」の選択と行動だけです。

    わが身可愛さをとるのか、誇りをとるのか、それについて良し悪しを言えるのは

    本人だけです。他人には、その選択を批評する権利はあっても、強制する権利はありません。


 (2) 周辺状況


     地政学上の状況・金銭・家族友人関係などです。

    自分が行った、その選択より前に行った選択の影響もあれば、関与しようがない、

    降ってわいた天変地異な状況もあるでしょう。

    ですが、そういった理不尽な状況も含め、最終的に絞られた選択肢のいずれを選ぶかの

    決定権は「あなた」にあり、選択するのは「あなた」以外にいません。


 (3) 選択理由


     全ての選択肢と周辺状況を鑑み、「今」「ここ」の「あなた」にとって

    「最もためになる」選択を「あなた」は選びます。

    その選択理由は消極的であったり、積極的であったりするでしょう。

    または欲望を満たすためだったり苦痛から逃れるためかもしれません。

    ですが、どんな選択をしようが、全て「あなた」にとって「ためになる行動」です。

    他の誰かではありません。「私の中の別人格が選択した」といかずとも

    「ほんとうはそうしたくなかったけどそうするしかなかった」という方も中には

    いらっしゃるかもしれません。

    しかし、そういった別人格が存在するとしても「全体としての『あなた』という存在」が

    選択したのには違いありません。


 私見ですが、極限状況で人は、自分が可愛いので他人を犠牲にすることが多いと思います。

それを極限状況から脱した後「あのとき私はなんてことを…でも仕方なかったんだ」と後悔する

ことも多いかと思います。

ですが「仕方なかった」のではありません。明確に「他人を捨て、自分を優先させた」のです。

それを直視することで無駄な後悔をする必要がなくなるのではないか、と私は考えます。


以上