いわゆる『世間体』は貴方の主観にのみ存在することに気づくと疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

「いわゆる『世間体』は貴方の主観にのみ存在することに気づくと疲れにくくなる」です。

 人は往々にして『世間の目』『ご近所の噂』を気にし、自らの行動を縛ります。

いわゆる『世間体が悪い』という思考です。


 ですが『世間体』は実体としては存在しません。『世間体』は貴方の主観の内だけに存在します。

『世間体』は貴方の主観の内だけに存在する説明は後述します。

『世間体』が貴方の主観の内だけに存在する代物だと気づけば、『世間体』を言い訳にして

自らの行動を縛る無意味さに気づけます。そうすればあとは、行動の利益不利益を直視し、

目的達成に向けて、最短距離をとる可能性が上がりますから、その分疲れにくくなります。


従って「いわゆる『世間体』は貴方の主観にのみ存在することに気づくと疲れにくくなる」となります。

 

次回(2/3)は、「姿勢と心理状態の繋がりを知ると疲れにくくなる」です。


○『世間体』が貴方の主観の内にだけ存在することの証明


  貴方に対する悪い噂や好評は実体として存在します。

  ですが、それは全て個人個人がその主観に従って述べているに過ぎませんから、

  統一されているわけではなく、バラバラです。

  その個人個人からのバラバラの評価を統合し、一般化しているのは『貴方の主観』です。

 

  ではなぜ『世間体』を、貴方の主観は作りださなくてはいけないのか。

  そこには、3つの目的があります。


   1.使い勝手を良くするため


      『意識』の特性として、複数の情報にそれぞれ集中するより、

     一つの情報に集中するほうが得意です。

      その特性のため、人の意識は、複数の情報に面したとき、過去の知識と経験、

     つまり『主観』を使って情報に優先順位をつけます。そして最も高い優先順位が

     付けられた情報に集中します。

      この優先順位をつけるとき、情報の省略や歪曲も一緒に行われ、使い勝手を良くします。

      例を挙げると、

       「あそこは『キャンプに最適な中洲』だ。だけど雨が降ると『鉄砲水』がでるから

        注意しなくちゃいけない」

      という情報があったとき、主観によって『キャンプに最適な中洲』だけに注目し、

     『鉄砲水』の可能性を軽んじる、といった感じです。

      『世間体』でいえば、「あの人は『正義感が強い』、けど『押しつけがましい』」

     という情報があったとして、どちらに注目するか、ということです。      


  2.言い訳するため


      人は『自分に言い訳するため』、言い換えると『罪悪感をごまかす目的』で

     『世間体』を使うことがあります。

     具体的には『世間の評価がこうだから○○する』から『自分は悪くない』とつながります。

     いわゆるバッシングや苛めに乗っかるときの心理状態です。


      大義名分が無いと人は他人を攻撃し辛い(→そうでないと反撃を封じられない)ため、

     その大義名分として『世間体』を使われます。

     

  3.行動の根拠とするため


      2.に近いのですが、『世間体』を自らの『行動の根拠』に使うことがあります。

     具体的には『世間はこう言っている』から『自分もそうするべきだ』とつながります。

      流行りに乗る時の心理状態です。もしくは子供がいうところの『みんなやってる』です。

      実際のところ100人いるとして全員がやっているかは統計調査でもしなければ不明です。

     ですが人は主観視点で見て、『自分の都合のよい』ように事実を歪曲し、『世間体』を

     作り上げ、自らの行動の根拠とします。


  『世間体』が自分の作り上げた『道具』だと気づくことで、人は『世間体』に振り回される

  ことなく本来の目的に向けて行動できます。


以上