他人を羨む目的に気付けると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

他人を羨む目的に気付けると疲れにくくなる」です。

 人は往々にして他人を羨みます。そして人は必ず「その人のためになる行動」しかしませんから

「他人を羨む」ことには「その人のためになる」目的が隠されています。

 

 では「他人を羨む」ことの目的は何か。それは「なりたい自分を作り上げる」行動の援助です。

 

 他人を羨むことで、人は「なりたい自分」と比べ、自らに不足している部分に気付くことができます。

 

 不足している部分に気付くことができれば、それを補う、あるいは別のなにかで代替する行動が

可能になります。不足分が充足されれば、不足分を充足せずに行動するときよりも、滑らかに

行動できるようになるため、疲れにくくなります。

 

従って「他人を羨む目的に気付けると疲れにくくなる」となります。

 

次回(2/5)は、「怒らず叱らず理を説けば疲れにくくなる」です。

 

○顕在意識と潜在意識

 

   意識(顕在意識)と無意識(潜在意識)は、同一人物の側面です。

  しかし、その影響力は圧倒的に無意識のほうが上です。

   そして当記事のキーワード「他人を羨む」は「潜在意識」から「顕在意識」への贈り物です。

 

   「なりたい自分」は得られた知識や経験が、主観によってバイアスされながら一つ一つ作られ、

  「潜在意識」へ雪のように降り積もっていきます。

 

   そしてあるとき「他人の行動」によって、「なりたい自分」のうち「まだなれていない自分」が

  反応すると、「潜在意識」は「顕在意識」に向け「今私にはコレが不足しているのだ」と伝えるの

  です。

 

○他人を羨む(あるいは嫉妬)ときの他人への攻撃衝動について

 

   他人を羨んだとき、その他人を攻撃する人がいます。

  「○○さんだけ狡い!私はこんなに我慢しているのに!!それをよこせ!!!」というように。

 

   ですが「他人を羨む」こと自体には「他人を攻撃する」ことは含まれていません。

 

   自分に何か不足していることが分かったとき、他人を攻撃するのは、

  その人の選択している「人生の在り方」(ライフスタイル)が

   『不足しているものは他人から奪い取るのがラクだ』(=その人にとっての善)

  だからにすぎません。

 

   しかし、何も考えずに攻撃を仕掛けるとふつうに反撃をくらってしまいます。

  そこで、その反撃をさせないために、

  「我慢しているのに~」「あいつのほうが下なのに~」といった自分に都合のいい

  大義名分を立て、自分の味方に流布します。

 

   もっともそういった人は、大義名分が無理筋なのを、自らのなかで認識できています。

   その無理筋という認識を、自らのなかでねじ伏せるために「怒り」の感情をねつ造し、攻撃を

  仕掛けてきます。攻撃する人が早口だったり大声だったり出すのは「怒り」を使っているためです。

   そういう人からは、逃げられれば逃げてしまうのが最も手っ取り早い対応です。

   どうしても抵抗しなければならないときは、その人が権威だと思っているモノを用いるのが

  有効です。

  

   「私の大義名分は本当に正義で、無理筋でなんかあるものか」と認識している人については、

  話が通じない可能性が高いため、抵抗は考えず、ただひたすらに逃げることをお勧めします。

 

   繰り返しになりますが、「他人を羨む」ことに「他人を攻撃する」ことは含まれていません。

 

以上