他人に対し『望ましい行動』を具体的に定義できると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

他人に対し『望ましい行動』を具体的に定義できると疲れにくくなる」です。

 人は仕事の指示出しで他人に動いてもらう場合、幾通りにも受け取れる指示を出すことがあります。

例えば「なるべく早く」「出来る限り綺麗に」「真心を込めて」などです。

 そういった指示を出す側の脳内には、その言葉が示す明確なイメージ、つまり「望ましい行動」が

存在します。ですが、指示を出された側に、「望ましい行動」について、全く同じイメージがあるかと

いうと、それを担保出来る人は誰もいません。

 何故ならば指示を出した側と出された側は、異なる人生を歩み、異なる知識と経験を蓄えてきた「別人」だからです。


 「望ましい行動」が異なれば、指示を出した側と出された側のお互いにとって、期待を裏切られる結果しか生じません。指示を出した側からすれば「何故私の考える行動をとらないのか」、出された側からすれば「言われた通りの行動をとっているのに何故非難されるのか」と。そうなればお互いに傷つけあい、

気力体力を消耗するため疲れます。


 ですので指示を出す側が「望ましい行動」を指示を出される側に「間違えようがなく」

「具体的に」伝えることでお互いの期待に答えられるようになり、その結果疲れにくくなります。


従って「他人に対し『望ましい行動』を具体的に定義できると疲れにくくなる」となります。

 

次回(3/19)は、「仕事の全体観と各要員の位置づけを周知すると疲れにくくなる」です。

 

 ○「望ましい行動」を具体的に伝えることの方法論とその例示


 ではどうすれば指示を出す側の「望ましい行動」が出される側に誤差なく伝えられるでしょうか。

 それには抽象的な表現ではなく、行動分析学の世界で行動を定義するときに用いられている

「MORSの法則(具体性の法則)」を使うことが解決策の一つとなります。


 (参考文献:「マンガでよくわかる 行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術」 石田淳 著)


 MORSの法則は以下の通りです。


 M:Measured(計測できる)=数値化できる

 O:Observable(観察できる)=誰が見てもどんな行動をしているか分かる

 R:Reliable(信頼できる)=どんな人が見てもそれが同じ行動だと認識できる

 S:Specific(明確化されている)=何をどうするかが明確になっている


 これら「MORSの法則」を先に挙げた例に当てはめ具体的に書いてみました。


 「なるべく早く」:『○日の××時』までに『書式No.××』を使って『◇◇さん』まで提出する。

 「出来る限り綺麗に」:除菌・消臭スプレーを2回吹きかけた後、未使用の布巾で3回以上、

            同一方向に拭く。

 「真心を込めて」:顧客と話すときは相手の目を見る。相手の話す速度に合わせて話す。

          相手の返答を待つ。途中で口を挟まない。品物は両手で渡す、等。


 言葉に対するイメージは人によって異なるため、具体化するときも内容は自ずから異なるものになります。

 


以上