他人の行動に不満があるとき自らの『理想的な他者』を見直せると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

「他人の行動に不満があるとき自らの『理想的な他者』を見直せると疲れにくくなる」です。

 人は他人の行動に不満を持つことがあります。

 何故自分とは「別の存在」である他人の行動に不満を持ち、またそのことが不自然だと思わないのか。

 それにはいくつか理由がありますが(※)、そのうちの一つに「『理想的な他者』を自らの価値観の中に

持っていて、それを基準に他人を見ているから」という理由があります。


  (※) 他には

     「自分に不満があってその代償行為として」

     「自分の能力に自信があり、その能力に達しない(とみている)他人を見下す」

     「無意識に自分は他人より上だと思っている」

     などがあります。

 

 この『理想的な他者』はあくまでその人の知識と経験に沿って組みあげられたモノです。

一人の人間の知識と経験はたかが知れていますから、圧倒的大多数が存在する『現実の他者』と

人ひとりが持つ『理想的な他者』は不整合を起こすほうが自然です。

 従って、他人の行動に不満がある場合は、その都度現実を観察し、自らが持つ『理想的な他者』を

見直し、修正するほうが効率的で、疲れにくくなるといえます。


 なお「理想的な他者」は「自己理想」とは全くの別物です。

 そのため「お前に言われたくない」というような批判を他人に対し行うことは、当人の中で不整合を

起こしません。その場合、「あいつは駄目だけど、俺はいいんだよ!」という、いわゆる

「ダブルスタンダード」という形で顕現します。


従って「他人の行動に不満があるとき自らの『理想的な他者』を見直せると疲れにくくなる」となります。

 

次回(3/23)は、「共通点を探し出せると疲れにくくなる」です。

 

以上