人は『安心できるひと』についていくことに気付くと疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

人は『安心できるひと』についていくことに気付くと疲れにくくなる」です。

 人は安心・安全を求めます。大体は、”安心・安全”イコール”正しい”という方程式が成り立ちます。

 ですが、正しいことを言っていても、それが相手にとって害になる場合もあります。

 

 例えば、目上の人間Aが目下(と思っている)人間Bに対し、なんらかの作業をしてもらう目的を

持ったとします。そのとき、Bを動かすため、”目上の人間には絶対的に従え!だから○○をしろ!”と

いう発言をしたと仮定します。

 この発言(従え!)は、Aにとっては”正しい”ことです。

 しかし、Bにとって不条理な命令をされる可能性も高く、Bは危険を感じる可能性が高くなります。

 その結果、BはAには従わず、Aは結局自分で動くことになるため、疲れ易くなります。

 

 ここでAが「Bさん、今時間があったならば、○○をしてもらえないだろうか。代価は××です」と

Bに決定権(今時間が~)と、代価を示す発言をしたとすれば、どうでしょうか。

 この場合、Bは

  ・自分に決定権がある

  ・自らに利(代価)がある

 ことから、安心・安全を感じるため、○○するかどうかの検討を開始し、代価が適当であれば

そのまま○○する可能性が高くなります。そうすればAは自分の目的を達成でき、疲れにくくなります。

 

 まとめると、『発言者にとっての正しさは』、人がついていくかどうかの判断にはあまり寄与せず、

相手が安心・安全を感じる発言を行うほうが、人がついていくかどうかの判断に寄与する、となります。

 

従って「人は『安心できるひと』についていくことに気付くと疲れにくくなる」となります。

 

次回(3/27)は、「『現状を変えたくない自分』を認知できると疲れにくくなる」です。

 

○仕事上の命令系統がある場合

 

   仕事上での命令系統がある場合、直接的な代価は存在せず、『信頼貯金』が代価となります。

 

   ここでいう『信頼貯金』は相手との信頼関係の積み重ねです。

 

   仕事のうえで『信頼貯金』を貯めるには以下の3つが必要です。

    1.評価基準を明確にする(行動と結果についての基準を公表する)

    2.1の”明確な評価基準”を用いて上司が評価する

    3.部下は基準を超えるよう努力して実作業を行う

 

   『信頼貯金』を取り崩すには、上記の逆を行えばOKです。

    1.気分次第で評価基準をころころ変える、もしくは基準を公表しない

    2.評価基準に関係なく、上司の気分次第で評価を変える

    3.部下は命令に従わず、基準も無視し、自分の感覚を絶対として実作業を行う

 

以上