こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「『状況が変わると過去の成功体験は無効になる』ことを知ると疲れにくくなる」です。
人は「未知」の事物に「不安」を感じ、「既知」の事物に「安心」を感じます。
そのため「未知」である「現在直面している課題の解決策」に対し、
「既知」である「過去の成功体験」を適用することで、「不安」を「安心」に変えようとします。
ですが、課題解決の「成功/失敗」は「状況」「評価基準」「関係者の能力」などの諸条件を
全て組み合わせたうえで判定されます。そのため「過去の成功体験」をそのまま「現在」に
適用するのは「現在」の諸条件が「過去」の諸条件と一致する可能性が限りなく低い以上、不適切です。
特に、「状況」(相手の人格や考え方、時代や流行、消費者の動向、業界全体の動向などなど)は、
「過去」のそれと一致することはまずないため「状況が変わると過去の成功体験は無効」になります。
それに気づかず、過去の成功体験をそのまま現状に適用しようとすれば、自ずから失敗します。
失敗が続けば気力体力を無駄にし続けるため、疲れやすくなります。
ではどうするか。
まず『過去の成功体験』を『成功に近づくためのひとつの基準線(ガイド)』と割り切ります。
そのうえで、状況やその他条件が変化していることを検討内容に織り込みます。
そうすることで、過去にこだわらずして、無視もせずに、現在直面している課題の解決に
取り組むことができます。
過去の資産を適当に利用し、かつ現状も反映することで、課題に対し、より適切な解決策を
作ることが出来る可能性が高まります。より適切な解決策ができれば成功しやすくなるため、
その分、疲れにくくなります。
従って「『状況が変わると過去の成功体験は無効になる』ことを知ると疲れにくくなる」となります。
次回()は、「扇動者から距離を置くと疲れにくくなる」です。
以上
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