他者の説を否定しても自説の補強にはならないと気付くと疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

他者の説を否定しても自説の補強にはならないと気付くと疲れにくくなる」です。

 人は自説を正しいと主張するにあたり、同一線上にある他者の説を否定し、否定された説に反するから自説は正しい、という証明法を使う場合があります。

 

 ですが、他者の説がたとえ明らかな誤りだったとしても、その反対の説が正しいとはいえません。

 何故なら、その線上にある説全てが間違いだという可能性もありますし、説を否定する理屈が間違っている可能性もあります。

 

 つまり、自説を正しいと主張するのに他者の説を否定する手法は、その原理上、失敗する可能性が高いと言えます。失敗すれば疲れやすくなります。

 

 自説を正しいと主張するのであれば、他者の説を反証とせず、独立した自明な事実を論拠とし、帰納的あるいは演繹的に証明するのが、聴衆を納得させる最短の手順です。最短で証明できれば、その分疲れにくくなります。

 

従って「他者の説を否定しても自説の補強にはならないと気付くと疲れにくくなる」となります。

 

次回(6/29)は、「仕事は手段であって目的ではないと気付くと疲れにくくなる」です。

 

以上