他者を貶めても自分の主張が正当であるとは言えないことに気付くと疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

「」です。他者を貶めても自分の主張が正当であるとは言えないことに気付くと疲れにくくなる

 人は自分の主張が正当だと示す目的で、他者の主張を貶める場合があります。

 この手法は他者を貶めると自分が相対的に上になるという錯覚を利用しています。

 実際には主張を正当であると示すには、誰から見ても同じ結果になるという事実が必要です。

 したがって他者の主張が確かだろうが誤りだろうが全く無関係です。


 他者を貶める手法が有効なのは、そういった「誰から見ても同じ結果になる」とは限らない場合です。

 つまり「事実関係がはっきりしていない」「将来的に結果がどう転ぶか不明」な場合です。

 これは、政治のような多数の立場の異なる利害関係者が存在する案件が該当します。

 その場合、自分の主張も他者の主張も「同じくらい確かでない」としか言えず、そこで多くの人の支持を取り付けるために他者を貶める、という手法が使えます。ただ、この手法は他者へ攻撃し、潰しきらなければ成功にならないという高いコストを支払う必要があり、かつ反撃されるリスクもあるため、疲れやすくなる手法です。


 ですので、自分の主張が正当であると示すには「確からしい証拠」を可能な限り集め、「反証に耐えられるよう細部を詰める」必要があります。それができれば、逆に他者に貶められたとしても何ら揺らぐことなく反論できますから、疲れにくくなります。


従って「他者を貶めても自分の主張が正当であるとは言えないことに気付くと疲れにくくなる」となります。

 

次回(11/30)は、「『保留』と『破棄』を区別して実践すると疲れにくくなる」です。

 

以上